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ドクターNとKの診療室

仮面ライダー変身ベルト ドライブドライバー  2017.8.27

添付画像

 仮面ライダードライブドライバーというおもちゃです。仮面ライダーの名は知っていてもテレビの放送は全く見ていないので、これがどんなものなのか想像も付きません。電源スイッチを入れると音はするが、丸い正面の部分が光らないという症状だそうです。

 分解すると回転体があり、LEDが10個付いています。回転しながら光って画像を表示するという仕掛けで、バーサライトというそうです。初めて見ましたが、うまくできています。おもちゃにはいつも感心させられます。これはモーターの軸に回転体が直接固定されていますが、本体との間は非接触です。写真の様にコイルがあり、ケース側の固定コイルとの間で磁気によるエネルギー伝送をしています。それ自体はありふれたもので、我が家のコードレスホン子機も充電器との間は非接触です。測定すると56KHzの電流を流していました。

 回転体の基板に特に目で見える異状はありません。
 モーターの配線を切って動かないようにし、基板の電圧をみたところ、基板には正常に供給されており、基板のレギュレータも問題なし、COBまで正常に届いています。基板の端には位置検出用のフォトトランジスタが接続されていて、これが故障かと思いましたが、正常のもよう。照射用の赤外LEDもデジカメで見ると光っている。
 回転体のCOBが不良かと思いましたが、念のため位置検出の線に別途信号を作って入れて見ました。信号はON 1ms(LOW)、OFF 20ms(HIGH)のパルスで、マイコンICを使って作りました。すると、回転体のLEDが光りました。これで原因は位置検出の信号が正常に入っていなかったということがわかりました。フォトトランジスタの受光側は良さそうなので、照射側の赤外LEDを疑いました。位置を鋭く検出できるように半開き窓が付いたケースに入れてあります。どうも光軸が少し窓の閉じた方に寄っているようなので、一度ハンダを外して付け直して見ました。すると回転体のLEDが光り出しました。検出限度ぎりぎりの所だったようです。


 写真は回転体の裏側のコイルと上端にPT3と書いてある部分がフォトトランジスタ。基板の表側にはCOBとLED10個。左側には電源部がある。コイルの電流を整流してレギュレータを通じてCOB他に供給している。上端のPT2は裏のPT3とつながっているが部品は乗っていない。TR1と表示があるところは、コイルからの電圧を別途検波してその信号をスイッチしてCOBに入れている。これが、外部との赤外通信の受信情報を固定部から受け取るしかけだろう。

 回路図を起こしてみた。回転体側のレギュレータは5ピンの3.3V用と思われる。ところが、他でよく見るものとピン配置が違うようでよくわからない。

添付画像

re:仮面ライダー変身ベルト ドライブドライバー  2017.8.27 Nさん 9/11(月) [編集]

お返しするときに、付属の車を持ってきて下さいと頼んでおきました。それがないと写真のように輪が出るだけで、もう一つおもしろくない。というより動作確認ができないのです。ちゃんと持ってきてくれました。私はどうすれば良いのかわからなかったのですが、持ち主であるお子さんはすぐに動かしてくれました。するといろんなもようが出てきて、「おーっ」と言う感じでした。よかった。


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