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おもちゃ修理の逃げ手とは

添付画像 おもちゃを修理しているといろんなケースに出会います。電線が切れているとか、部品が壊れていて交換したら治ったなんていうのは故障としては軽いケースです。完全に元通りになります。でも、合う部品がないとか、プラスチックの割れなんていうのはメーカーでないかぎり交換部品が手に入りません。以前は部品を供給してくれた、さるメーカーも最近はいっさいだめになったとか。こういうときはもちろんできるだけ代替品を探します。

 スピーカーなどは音が出ればなんでもOKです。外から見えないので気が楽です。こうしたことも含めて私は逃げ手だと考えています。要は、故障したおもちゃがもう一度使えればいいので、ちょっと形が変わっても、変な部品が付いていても捨てるよりはいいと思います。もちろん「想い出の品だから傷を付けないで」なんて場合はそれが最優先します。

 先日の有田川出張では、微妙な力加減がまずいのか、どうしても動作が安定しないおもちゃがありました。でも、ちょっと手で持ち上げてやるとちゃんと動きます。逃げ手は、本体の足を少し高くするというものでした。足を固定するねじをいっぱいに差し込まない状態で、接着して固定。すると安定した動作となりました。元々どうなって動いていたんでしょうね。

 おもちゃ修理はこうした逃げ手をいかに工夫できるかも楽しみのポイントです。達人は経験からそうした技術、知識をいっぱい持っていていつも驚かされます。


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