ドクターNとKの診療室 - はしもとおもちゃ病院2

はしもとおもちゃ病院3

メニュー

ドクターNとKの診療室

RFチェッカー高性能化改造 

添付画像

 ラジコン用RFチェッカーを改造しました。これまで100均のボリウムアンプに、赤外線センサーを追加したツールで低周波、赤外線、無線チェッカーとして使っている物です。そこに今回つつじヶ丘おもちゃ病院の大泉様から頂いた3GHzまで検出できるLT5534を乗せた検出モジュールを追加しました。100均アンプの内部は極めて狭いので赤外線検出モジュールは外に出していますが、このRFセンサーはものすごく小さいので収縮チューブで保護して、ケースの内側に貼り付けました。
 このモジュールは電波の強さを対数変換して直流で出力すると言う仕様です。要はAM検波器と言えます。
 おもちゃ病院ではまず受付でこれを使って電波の具合をチェックします。これまでは100均アンプの非直線性を利用した検波でしたが、LT5534を使うと周波数帯が3GHzまでに広がります。

 ラジコンの方式は単純にパルスの数を読んで制御するというものが多く、送信機の電波をAM検波してスピーカーで聴くと、変化の具合などでけっこう様子がわかります。2.4GHzのラジコンはかなり複雑な通信をしているようです。しかし、電波が出ているかどうかはわかりますのでそのチェックはできるはずです。これまで2.4GHzのラジコには遭遇していませんのでまだ未知数ですが、ブルートゥースのマウスを近づけたりすると電波が出ているのがはっきりわかります。

 回路図を添付します。入力部に切り替えスイッチがありますが、これは無線センサーと低周波・赤外センサーの切替です。無線センサーが高感度のため浮遊するいろんな電波を実によく拾います。電波の検出をしようとするとき以外、はっきり言ってうるさいのです。このくらい電波がうようよしているのかと驚くほどです。おもちゃの楽器とかの低周波部チェックの時には邪魔です。
 無線センサーの出力は可変抵抗を通さずにアンプに入れています。LT5534は60dB(電圧で1000倍)の圧縮効果がありますので、アンプ側では固定のゲインで問題ないようです。

 まだこれからいろんな場面で様子を見ながら必要な改造を加えたいと思っています。
 高性能のRFセンサーを提供して頂いたつつじヶ丘おもちゃ病院の大泉様にお礼を申し上げます。
 このセンサーモジュールに付いての情報は次のところをご参照下さい。
http://tutujith.blog.fc2.com/blog-entry-203.html
http://tutujith.blog.fc2.com/blog-entry-200.html

 回路図と、今回頂いたLT5534使用モジュールの特性測定結果です。仕様は50MHz以上と言うことになっていますが、10MHzでも平坦です。上はSG上限の2GHzまで入れてみましたが、わずかに感度が低下しています。


添付画像

おなまえ 
タイトル 

投稿者パスワード 編集・削除時に必要です

Copyright はしもとおもちゃ病院 All Rights Reserved.
Powered by AD-EDIT3 / NorenzPRO