ドクターNとKの診療室 - はしもとおもちゃ病院2

はしもとおもちゃ病院3

メニュー

ドクターNとKの診療室

2.4GHz ラジコンが2台   2017.10.22

添付画像

 

 2.4GHzの同じ機種のラジコンが2台。これは偶然です。右側の車を担当したDr.からダメの様だがとセカンドオピニオンを依頼されました。

 送信機は右側が正常です。どうも異常と思われる送信機からは電波が出ていないようです。正常な方の送信機では電波検出器でちゃんと確認できます。

 2.4GHzは当地ではみんな未経験でして機械の中身を見るのも初めてです。送信機にも受信機にも基板の上に無線モジュールが小亀のように乗っています。しかも型番も同じ。XQ-24G-01となっています。相互通信しているのかと思いましたが、受信機側からは全く電波が出ていません。

 久しぶりに押し入れからスペアナを引っ張り出して見てみました。下の写真がその測定画面です。上から正常な方の送信波スペクトラム。2.4GHzセンターで、約5秒の蓄積画像です。周波数ホッピングで150MHzくらいの範囲でいろんな所に出没しています。2番目は基準発振用の水晶(16MHz)の筐体に漏れてくる信号。発振が確認できます。3番目はNGの方の送信機で、10秒近く蓄積しても全く信号がありません。中心の少し上にひとつ出ているのはWiFiの電波を拾ったものです。4番目はNGの方の水晶筐体からの漏れです。つまり、クロック発振はしています。

 この結果からCOB封止樹脂の内部の何かがダメになっていると判断しました。小亀の各端子の電圧は正常な物と同じでした。

 こうなると、我々には全く手が出せません。オーナーさんに説明することにします。今回は同じ機種で比較ができたのでラッキーでした。

添付画像

おなまえ 
タイトル 

投稿者パスワード 編集・削除時に必要です

Copyright はしもとおもちゃ病院 All Rights Reserved.
Powered by AD-EDIT3 / NorenzPRO