今回は反省の話です。動かないと持ち込まれたラジコンハマー。受付でまずは送信機の確認、40MHZです。チェッカーで受信すると、制御の音が聞こえます、問題なし。次は車本体、裏蓋を開けて電池をチェックします。単3が3本。一瞬?と思いましたがまあチェック。電圧はそこそこあります、しかし動かない。時間がかかりそうなので、お預かりしました。
自宅で車体外殻を外して、内部の回路部分を露出させました。CCPのハマーなので見たことのある基板です。送信機を操作しながら各部の電圧変化をチェックすると、モーターにかかる電圧がやたら低いので動かないようです。操舵の方は、モーターの音が少し聞こえます。
HブリッジのFETまでは信号が来ています。これはモータードライブのFETが故障かと疑いました。しかしモーターを外すとFETの電圧も正常です。電源ラインの抵抗が大きくなっているかもと錆などを疑いました。そこで、バッテリーケースの配線を追いかけてケースが外れることが判明。
外したバッテリーケースが下の写真です。ここで初めてケースの裏にも電池があることに気づきました(写真右)。つまり電池は6本だったのです。チェックすると電池3本とも完全に空っぽ。1本など逆電圧が発生しています。後ろから無理に電流を流すとこうなります。
さっそく正常な電池3本を入れると、あっさり動作しました。故障では無く、原因で最多の電池切れだったという結論です。表から見える3本だけまともだったので、オーナーさんも3本仕様と勘違いなさったようです。第一印象の「3本?」という疑問をもっと大事にすべきでした。反省です。