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TOMY ラジコン車 JOUJOU  2019.8.10

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 TOMY JOUJOU という少し前のラジコン車です。ネットで調べても千葉県鎌ケ谷市のおもちゃ病院に修理記事が出てくるだけでした。今後もあまり出てこないでしょうが参考になるかもしれないので記事にしておきます。

 動かないと言うことで送信機をテストすると左折の操作以外は変調音がそれぞれ変わっていて問題なさそうです。左折操作は電波が出ていないので、まずこれは修理対象。

 本体は後方に透明部分があって中のギアが見えます。上部に付いている緑のレバーを操作して、OFF、低速、高速と切り替えができるようです。カムを使ったギアのスライドで、このあたりはプラレールの設計と似ています。ケースを外すと、カムでキックされるスイッチ接点がありますが、カムとは5mmほど離れていて全く駆動されない状態。どうも何か部品が外れたのかもしれません、木片を切って接点に貼り付け、カムの力が伝わるようにしました。すると電源が入って、送信機を操作すると動きます。ラジコン部分は正常のようです。

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 ところが、カムで左右にスライドするギアがの一部が空回りしています(写真4)。矢印の部分で割れているのが見えます。ちょうどいい交換部品がないので、ギアの横部分をワイヤで締めて、ロックタイト401で固定しました。高速側の大きいギアも割れかけていますが、まだ持ちそうなのでこれはそのままとしました。

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 組み立てるのに苦労しました。写真5のレバーのギアと、その相手側のギアが決まった位置でないとうまくはまらないように特殊な形状になっています。何回やってもうまくはまらず、レバーを動かすとギアが噛んでしまいます。じっくり見直して、これかと思ったのがケースの横に開いた窓です(写真7)。ケースをはめるときにこの窓から見ながらギアが下のギアにうまくはまるように緑のレバーを調節すればあっけなく成功します。

 さて、この周辺のギアですが、おもしろい点が2つ。一つ目は最下部の緑のケースに黄色のギア。これがよく見ると丸みを帯びています(写真6)。車軸の上下があってもギアごとずれるのです。動画をつけておきますのでご覧ください。さらにこの緑のケースは差動ギア(いわゆるデフ)なのです。右折左折はきわめてスムーズです。こんな凝った作りは初めて見ました。透明にして見せたくなるわけです。

 基板のラジコン用デコーダはRCR101Pという資料が入手できないやつです。

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