ドクターNとKの診療室 - はしもとおもちゃ病院2

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ドクターNとKの診療室

スピニングボール  2014.11.8

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 遠方岩出市からおいで頂きました。スピニングボールという名前?中央の円盤が回ってボールを穴に押し出します。しばらくすると右奥の円筒から飛び出てきて、赤いらせんを降りてくるというしかけです。
 こどもが上に乗ってしまって円盤が回らなくなったというお話し。故障はケースの中にある制御回路で、モーター制御の配線が導通していませんでした。その他は特に故障はなく、音楽やおしゃべりもするし、スイッチを押したときの反応も正常。円盤が回らないと、ボールを跳ね上げる機構も動かないのです。ここはバイパス線をつないでOK。ちゃんと動くようになりました。

 このおもちゃはKidsⅡというメーカーの製品で、基板の材料はおもちゃに良くあるベーク基板では無く、ガラスエポキシです。たぶんケースに固定されているので、ケースがたわんだときにストレスがかかって配線の一部がクラックを起こしたなどがあるのかもしれません。目視ではわかりませんでした。基板が高級なので、よくあるIC部分の故障は起こりにくいようです。ほかにも、ビスがきれいなメッキ仕上げ、筐体のプラスチックの厚さ、ケース上下の嵌合部の作り、発生音の質、さらに配線の固定など作りがすごく丁寧なのです。高級おもちゃです。

 難点は、カナダ向けの製品でしゃべる言葉が総て英語ということくらい。電源スイッチに学習モードがあり、「Let's lern」としゃべります。知育おもちゃです。

偶然でしょうが・・・  ことばずかん3台目 2014.11.3

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 前回の1000個目はクレーンゲーム。このときはおもちゃ病院に3台のクレーンゲームがならんだのですが、今回は「あんぱんまんおしゃべりいっぱいことばずかん」というおもちゃです。同じ日では無いのですが、1ヶ月の間に3台の「ことばずかん」が来ました。そのうちの2台がこれです。めでたく直ったので、次回の診療日にお返しできます。
 しかし、2度有ることは・・という言葉通り3度目がまた到来でちょっとびっくり。そういえばちょっと前にはあんぱんまん自動車という大型のが2台来ましたね。


re:偶然でしょうが・・・  ことばずかん3台目 2014.11.3 大泉茂幸さん 12/25(木) [編集]

つつじが丘おもちゃ病院(三重県名張市)の大泉です。
初めまして、お世話になります。
当方にも「アンパンマンことばずかんDX」が持ち込まれます。今までの実績では、バーコードセンサーソケットの半田外れと10MHzクリスタル不良の2件は直ったのですが、他の2件は故障個所が判明せず修理できませんでした。
貴おもちゃ病院ではどのように故障切り分けをしておられるのか、ご教示いただけないでしょうか。
当方のメールアドレスは
qwertzxcvb@tcat.ne.jp
です。宜しくお願い致します。


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1000個目ゲット!  2014.10.26

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 おもちゃ病院開設以来の修理依頼1000個目がこのクレーンゲームでした。5年で1000個という院長の希望にはちょっと間に合いませんでしたが、この日めでたく目標突破となったそうです。

 この日は奇しくもクレーンゲームが前回からの継続も含めて3台並びました。1台は残念ながら内部のIC不良らしく、電子回路が全く反応しないので治療不可でお返ししました。残り2台は治療中です。私がお預かりした1台は内部のモーターに付いている歯車(ピニオン)が割れていて空回りしていました。さらに前後に動かす歯車も割れていて計3個を交換しました。電子回路は異常なく、組み立てたところ正常に動作しています。

 写真は駆動部ですが、3階建ての箱にモーターが3個、ギアがたくさん。組み立てはすごく複雑で、以前院長からもらった資料をもとになんども試行錯誤。できてみればそれほど難しかったように思えないのですが、最初は五里霧中状態でした。先人は後輩が苦労をできるだけ軽減できるようにと資料にしてくれたのです。

はらぺこあおむしロッキング  2014.9.28

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 今回のは大きな青虫。ロッキングのぬいぐるみです。子供が乗って遊ぶものですが、大きな力を加えたら中がぐらぐらになったということで、入院しました。

さて、慎重に糸をほどくと、現れたのは結構太い木の骨格です。そのまわりに例によって膨大な化繊綿が入っています。木材は4個でこれを細いくぎで留めてありました。釘と言うより太いピンという方がいいくらいで直径約1.5mmくらいの細長い物で、これが抜けて骨格が緩んでしまっています。そこで、長くて太い木ねじで留めることにしました。木は結構厚い物を使っていて頑丈になりそうです。

 ここまではそこそこの時間でできました。問題はここからです。とにかく縫い物は苦手なのです。ほどいたのは3カ所で、綿でぱんぱんのぬいぐるみは縫いにくいことこの上なしです。しかし案外きれいにできました。こんどはがっちりしています。しかし、外から見える部分は結構太いボルトや木ねじを使っているのに中はピン留めとは手抜きのように思えてなりません。これ、結構高価な製品なんですがね。


re:はらぺこあおむしロッキング  2014.9.28 Dr.N さん 1/05(火) [編集]

すみません。コメントしていただいたのに音沙汰無しにしてしまいました。少し古いところはチェック漏れとなっています。「お問い合わせ」でしたらメールになりますので確実です。修理ですが、基本無料です。これなどは材料と言ってもねじ釘だけですので、当然無料です。


re:はらぺこあおむしロッキング  2014.9.28 はらぺこママさん 9/14(月) [編集]

はじめましてこんにちは。
先日お友達親子が遊びに来て、これと全く同じはらぺこあおむしロッキングを壊されてしまいました。グラグラしていて、同じような感じかと思います。
修理を検討しているのですが、送料などを除いておいくらほどで承っていただけるのでしょうか。


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合作 ベッドメリー 2014.8.29

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 串本の方からお送り頂いたベッドメリーですが、中のICが不良(というよりたぶんICと基板の接続が不良)で、スイッチの応答も、音も全くダメでした。こうなると完全な修理は無理なので、持ち主にご相談して音以外を再現する方向で修理に取りかかりました。スイッチを入れたら15分間モーターが回って止まるという動作です。その間にライトのスイッチを押すとLEDが点灯します。

 ここは、またマイクロコンピュータの組み込みです。スイッチ2個の入力、モータ、LEDという2つの出力なのでコンピュータICは1個で十分です。春からプログラムの勉強をしている、高1のドクターS君にやってもらうことにしました。何度かテストしながら作り、タイマー部分はできましたが、スイッチ入力の処理が時間切れとなりました。夏休みが終わって学校が始まったのです。そこで、残りは私が作り、合作となりました。テスト中です。うまく動いているようです。まもなくお返しできそうです。

声には反応しない?  2014.8.9

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 台風11号接近で開店休業覚悟だったこの日、それでも来て下さいました。活動記録のところに写真が出ていますが、持って来て頂いたポケモンの赤外線コントローラの修理を待ってもらっている間に、別のドクターが修理完了したアンパンマンSLのテスト走行を見て喜んでくれたという場面です。

 このSL、煙突にマイクが入っていて音を検知します。そのマイクも壊れていて、修理を担当したドクターO(オー)がちょっと手こずったお話しです。

 ドクターOが、壊れたマイクを交換して組み立て直したが音声に反応しないということで、私も入れて3人で見直していました。分解して私が音への反応を見ました。動きます。組み立てると動かない。おかしい、どこかに配線の接続不具合か、ショートがあるかも知れないとまた見直しです。実は私が音を出すと動く、他の人だと動かない。答えは笛でした。ドクターOは声、私は口笛でやっていたのです。それが判ってからは、組み立て直してもちゃんと動きます。私も大きな声を出しましたがそれでは反応しません。たぶんもともと笛か何かが付属していたのではないかと想像しました。

 しかし、おもちゃを取りに来てくれた持ち主の方も、孫のおもちゃでよくわからないということでした。後日ネットで検索、これを発見して納得した次第です。ドクターOは取りに来てくれた方に、たぶん笛があったと思うと説明していました。正解だったのです。

 

かわいいスイッチ   2014.7.27

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 キーボードの修理です。電源が入らないというお話しで、調べると電源スイッチの不良でした。このスイッチ、ボタン(写真の緑色ボタン)は大きいのですが、内部のスイッチ部分は極小です。分解して掃除しましたが改善せずでした。極小で接点を磨くなどは無理です。別のスイッチ(キーボード上同型スイッチ)を使うことにしてさっそく取り付けました。

 修理完了と思ったのですがそこで、気づきました。そういえばキーボードには突起やカドが徹底的に無い。他のおもちゃでもそうです。このスイッチでは子供が間違って手の甲を引っ掛けてけがをする可能性がある。そこで、やわらかいプラスチックのキャップをかぶせたらと材料を探しましたが無い。他日買い物ついでに100円ショップを覗いて見つけたのが手芸用ビーズです。いろんな形、大きさ、色があります。今回選んだのは無難に直径1cmくらいの玉です。ハート型や、星形は好みもありますし、見送りました。ビーズですので、糸を通す穴が空いていて、ちょっと広げたらレバーがぴったり納まりました。「ちょっとかわいい」スイッチになりました。

ゆめる  2014.7.12

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 4月に修理したおしゃべり人形の「ゆめる」くんが再入院です。前回と同じく左手のスイッチが効かなくなったそうです。内部の配線に使われている電線はちょっと硬い目のビニール被覆でして、そのために前回の故障となったのですが、さて今回はどうか。

ありゃ、同じところが切れています。半田付けでつなぎ直して、収縮チューブをかぶせてあったのですが、これが硬くてかえって切れやすくなったようです。今度はずぼらをせず、スイッチを取り出して、配線材そのものを交換しました。細くてすごく柔らかい物を使いましたので、たぶん切れにくいと思います。

 前回はつい、切れたところをつなぐという安直な修理方法を採用したのがまずかったのです。切れたということは、よく曲がることがあるという証明ですから。今回は苦手な針仕事もしっかりやりました。次回お返ししよう。

またやっちまった!  スーパーオートトミカビル 2014.6.14

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 また部品が余ってしまいました。今回のはスーパーオートトミカビルという、らせん階段が回るしかけ。モーターが動かなかったのですが、原因はグリスが固まっていたことでした。モーターの軸受けを洗って注油。調子よく回り始めました。楽勝、と思って蓋を閉じたら4センチちょっとの白いプラスチックが1個残りました。ちゃんと動いているのに・・・。蓋を開けて仲間にも見てもらいましたがわかりません。持ち帰ってしばらく眺めることにしました。

 うーん、今回はダメです。ところがネットで検索すると、同じ種類の修理記録を載せているブログを発見。早速メールで教えを請いました。山形県の方ですが、なんと速攻でお返事を下さいました。ブログの写真のこのあたりをみてくださいという内容でした。それまでわからなかったのにちゃんとブログの写真には写っていたのです。この部品、スライドするギアに連動して動く軸受けだったのです。あとは簡単でした。慎重に組み戻して、完治しました。22日にお返しできます。ありがとうございました。

 ということで、いつもの悪い癖が出た結果でした。分解時にはメモでも写真でもとにかく記録するという基本を忘れたためです。ちなみに上記の方のブログにはそれについても書かれていまして、身にしみました。ま、次からは気をつけよう・・・といつも思っているのですが。 
(今回文字をちょっと大きくしてみました)


re:またやっちまった!  スーパーオートトミカビル 2014.6.14 Dr.Nさん 1/05(火) [編集]

すみません。こちらも少し古い記事へのコメントはチェック漏れで、音沙汰なしにしてしまいました。いまごろですが、お答えします。http://pura4188.n-da.jp/ このブログです。ぷらせんの菅原さまです。


re:またやっちまった!  スーパーオートトミカビル 2014.6.14 赤塚さん 5/09(土) [編集]

山形の方の修理ブログ教えて下さいますか?


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タッチキーボード 2014.5.25

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 5月10日にお預かりした、くまさんオルゴールともう一つがこれでした。内部のフィルム配線が折り曲げで切れていました。写真にはもう一つ折り曲げ部分が写っていますが、ここは印刷が曲げの内側なので、導電性塗料が割れないようです。これはこまりました。フィルム上なのでハンダ付けが使えないのです。普通の基板ならハンダ付けでバイパスすれば楽勝なのです。

 しかたがないので、別の場所で絶縁物をカミソリではがし、そこにビニール線をむいて置きました。その上からテープで押さえて、さらにスポンジでおさえます。直りました。ちょっと心配でしたが、25日におもちゃ病院会場に持って行き、お返しするつもりでした。ところが、最終のテストでつまずきました。どうも置いてある電線が接触不良のようです。あきらめて今回は持ち帰りました。出直しです。
 
 いろいろ考えた結果、電線をそのまま使うのはやめ、細く切った銅箔をおいて、接触面積をかせぐことにしました。テープでの固定もこのほうが安定するように思います。これでしばらく様子を見て次回(6月14日)にお返しできればとおもっています。

 作業を完了して約1週間、時々電源を入れて様子を見ています。安定しているようです。次回まであと1週間と少し。なんとかお返しできそうです。

くまさんオルゴール (続き)

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 やはり欠けたギアは交換しないとだめなのですが、第3ギアというのが難物です。第4ギアのように、プラスチックのハウジングをちょっと持ち上げてはめ替えるという手が使えない位置にあるのです。しかたなく、ゼンマイのハウジングを外しました。ギアを交換して元に戻そうとすると、入らない。ゼンマイが結構な力を持っていて、腕が2本では作業が困難なのです。何度もトライしましたが、ゼンマイにはじき飛ばされました。

 こうなると達人にすがるしかないと、ドクターHに助けを請いました。ゼンマイのハウジングはあっさり入ったのですが、簡単に交換できたはずの第4ギアがおかしい。その次の風車との位置がずれています。刃こぼれしたギアと比べると、微妙に寸法が違うので合わないのです。最後の手段で、部品取り用のオルゴールにドラムと弁を移植するということに。手間は同じで、ゼンマイのハウジングまで外す必要があります。時間がかかるため、Dr.Hに丸投げをさせて頂きました。数日後、できたよという連絡で受け取りましたが、完璧です。本物とちがうのはゼンマイの関係で演奏時間が少し短いこと。私はケースに収めてぬいぐるみに入れ、糸で縫い合わせるだけでした。

 写真はもとのオルゴールメカ(左側 サンキョー製)と、移植した外国製メカ(右側)。

アンパンマンキッチン  2014.5.10

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 くまさんオルゴールと同日にお預かりしたアンパンマンキッチン。全く動かないと言うことで、調べますとICにたどり着きました。まだ割合新しい物で、ほこりなども入っていません。どうも安価な基板に直接樹脂で固めたICは内部の配線が壊れるのか、熱で破壊されるのか故障が多いようです。こうなると全く手の施しようがありません。持ち主にご相談して音楽や歌は鳴りませんが、動きだけでも再現する方向で修理することにしました。

 前にも採用したマイクロコンピュータの出番です。今回はレンジと食器洗い機の2系統で、モーターとLEDの明滅を制御します。使うマイコンのICは入出力の数が5本で、ちょっと足りない。奮発して2個使いました。@50円なので、材料代は100円かかりますとお伝えしておきました。組み込むプログラミングは私自身が学習しながらですので時間がかかり、お返しする前日にやっと完成。基板に組んで本体に入れる配線作業はそれからわずか2時間です。

 今回も「わー、動いてる」と笑顔で喜んでくれました。私も久しぶりにプログラミングをたっぷり楽しみました。これで、組み込みは3例目です。

くまさんのオルゴール  2014.4.27

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 今回お預かりしたのは2台のおもちゃ。1台はアンパンマンキッチン。もう1台はくまさんオルゴール。キッチンは電源を入れると音楽が鳴って、レンジや流し台が動くというもの。うんともすんとも言いません。配線は正常。ICの不良のようです。どうも悲観的です。
 オルゴールは分解すると3番ギアの歯が1枚欠けているのが見え、これと思ったのですが、よくよく考えるとこのためにオルゴールが一気に巻き戻ってしまうと言うのがおかしい。もう一度外した4番ギアを見ると院長先生の予想通り1枚欠けていました。ここが欠けるとオルゴールは一気に回ってしまいます。4番ギアは予備部品を院長先生からお預かりしていたので交換。動き出しましたが、3番ギアの欠けの所に来ると音楽がちょっと飛びます。無理な力がかかって、いずれとなりのギアもかけていく可能性大です。さてどうしよう。

ゆめるちゃん  そして 「献血しました」追伸   2014.04.27

 今日は結構お客さんが来てくれました。ユメルちゃんというぬいぐるみを担当しました。苦手なんですが、まあ最初から左手スイッチの配線が切れているらしいということをお聞きしていましたので、すぐたどりつけました。やはり切れていました。つないで修理完了。苦手な縫い合わせも完了して即日退院となりました。めでたし。

 先日の消毒の話ですが、いろいろとネットを見ていますと、どうもイソジン消毒液を乾かさないと効かないというのは、違うような感じです。塗ってからしばらくするとヨウ素イオンが遊離して、消毒効果を発揮するというのが正解で、乾かないとダメ、ではないようなのです。まあ、塗って2〜3分もすれば乾くんですが。本当はたっぷり塗って1〜2分待ってというのが正しく、乾いているかどうかとは別なのだそうです。
 その前のアルコール清拭については皮膚上の有機物を取り去るのが重要な役目だそうです。

 ヨウ素はフッ素や塩素と同じ仲間のハロゲン元素で、その強力な酸化力で消毒するということです。

献血しました   おもちゃネタではありませんが・・ 2014.04.19

 今年も行ってきました。春の献血。普通に400CCです。献血は、それができる状態であるということを喜ばなくてはなりません。ちょっと体調が不良とか、血液が固まりにくくするような薬を常用しているなどでもアウトです。できる間は定期的に行くつもりです。

 さて、今回聞いたのは消毒用のアルコールの事。普通はエチルアルコールやイソプロピルアルコールを使います。エチルアルコールはお酒の成分と同じなわけで、その効果が出るのです。献血は医師の問診のあと、検査用の採血をして血液型や比重を確認します。ここで比重が低いと献血できません。私の次の次に検査した人が残念ながらと言われていました。
 
 無事検査を終え、採血台に横になって先ほどとは反対側の腕を出して消毒を始めました。例によってアルコールとイソジンです。アルコールはすぐ乾きますが、イソジンはしばらくかかる。聞きましたら、乾かさないと消毒効果が無いそうなのです。塗って約1分〜2分くらいで効果が最大になるそうなのです。テレビドラマでイソジンをぶっかけて、すぐに切っている外科医がいます。急いでいるのでしょうが、あれはだめなんですね。

 それはいいとして、看護師さんが先ほど検査した方を見せて下さいといって見せますと、消毒したところが赤くなっていました。曰く「お酒を飲むと真っ赤になるほうでしょ」、その通りです。アルコールを塗っただけで同じような反応になるとは知りませんでした。看護師さんは「私は塗っても全然色が変わらないんですよ」。「お酒を飲んでも?」、「はい、赤くなりません」。

 と、こんな話をして帰ってきました。

バスのドア 2014.04.04

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 バスのドアを開け閉めする棒が1本折れていました。つなげばいいんですが、接着剤というのはそんなに簡単に効いてくれない。広い接着面があって、素材に適した接着剤というのが条件です。棒が折れたのをつなぐという場合は、接着面が小さく付いてもちょっと力をかけると簡単に外れます。
 今回は骨折の治療と同じで添え木を別のプラスチック板で作って棒に貼り付け、さらに穴を空けてテグスで縛りました。添え木と棒の接着面積はある程度確保できていますのでなんとか保ちそうです。
 修理で、もっとも楽しいのがこうした工夫をする部分です。幸い、2週間という余裕をもらっていますので、作業机におきっぱなしでいいアイデアが出るまでながめたりします

トークボックス 2014.2.23

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 冬枯れですかね。ほとんどお客さんが来ない日でした。閉院間際においでになった方がお持ちになったおもちゃ。うちでのこづちみたいな形・・でもないですが、これで絵本を押さえると英語をしゃべるそうなのです。牛だと「カウ」、馬だと「ホース」という具合です。
 今はダメなのですが、押さえ方によってたまに音が出るという、接触不良的な状況。

 お預かりして拝見しました。外国製です。分解するとセンサーが外れていました。それなら付け直せばいい。写真のようにピンが12本。2列になっています。イメージセンサーで絵本の微細な網点パターンを読んで絵の箇所を判断しているらしいのです。

 ところが、取り付ける方向が判らない。完全に取れてしまっていて、もとの位置が不明なのです。2列のピンは、180度回転させると同じように取り付け可能なのです。形としては・・です。困りました、反対の方向だと、最悪の場合、電流が逆に流れてセンサーが壊れます。3日ほど眺めて考えたら思いつきました。照明用のLEDも入っています。この極性を調べて、本体との整合性を確認するという方法です。うまくいきました。半田付けをし直してスイッチを入れ、絵本に当てると、ばんばんしゃべり出しました。

 高そうな製品なのに半田付けはお粗末でした。ちょっと丁半ばくちの気分でした。

無水 (またトイレネタです)  

 先日大阪に行ったときに久しぶりに難破シティーのトイレに行きました。ここにはかなり前からあるのですが、無水の男性用小用器があります。そのむかしいなかの学校にあったのと大して変わりません、というわけはなく、ちゃんとそれなりの対策がしてあります。
 水回りにはお風呂でも台所でも、必ずいったん下がってから軽く上に上げて排水するという、曲がった配管があります。トラップといいます。ここに水が少したまって下水からの臭気を遮断しています。この部分に水より軽い油のような液体をためておくと、小水はその下に潜ってトラップの向こう側に流れます。上には軽い液体が常に浮かんでいて蓋をするので、臭気のもれも少ないというしかけです。INAXの製品でした。掃除の必要頻度はどうなんでしょうね

 


アンパンマンくるくる車の中の綿  

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 今回は学びの日に行けませんでしたが、預かり修理はこちらにも分け前をいただきました。
アンパンマンくるくる車というんですか?同じ製品が2個。故障の症状は少し違います。電源を入れてあたまを軽くたたくと音楽が鳴って走り回るというおもちゃです。
 故障はどちらも内部の配線切れでした。ここにたどり着くのがなかなか大変です。なにしろ苦手のぬいぐるみです。ラッキーなことに縫い目を全面的にほどくことはありませんでした。底から綿を出せば配線やらセンサーが出てきたのですが、その綿がでるわでるわ、写真のようにすごい量です。弾力のある頭はこの綿が作っていたんですね。
 修理後は他のドクターからプラスチックの締め具(インシュロックタイ)をもらって服を止めました。くるくるとよく走っています。

手帳を買いました (おもちゃネタではありません)  

 まもなく11月、すでに書店には来年の手帳がいっぱい売っています。私もスケジュール管理はもっぱら手帳です。会社づとめをしているころならさっさとスマートホンに変えていたでしょうが、今はそれほど高度な技は要りません。手帳は会社員時代から慣れているので楽です。

 さて、100均で1冊買ってきました。書店ではほぼ同じような意匠で300円以上します。少し凝ったのは500円、千円です。薄くて小さいのが持ち運びに便利です。私は1ヶ月分が見開きになっているタイプのを使います。カレンダーと同じような感じです。ところが、いくら探しても左端が月曜始まりなのです。日曜始まりのは書店にはちょっとありました。どうしてカレンダーとちがうのでしょうね。カレンダーは売り場を見る限りでは日曜始まりばかりです。たしかに休日と平日がきちんと固まっているのは合理的なんですが、慣れというのはすごいもんでどうしても左端が日曜に見えてしかたがないのです。

 10月〜再来年3月まであります。早速スケジュールを写して新しい手帳に切り替えました。忘年会も書き込みましたよ。

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